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2025.06.16更新

建築設計

和の美を暮らしに――格子建具の魅力とは?

皆さん、こんにちは!!

 

 

最近暑くなってきましたね(;^_^A

 

熱中症などにもお気をつけください(ノД`)・゜・。

 

 

今回のブログはデザイン性のある格子戸に関してです。

 

 

現代の住まいにこそ、伝統的な日本の技が映える——そんな想いを込めて、

今回は「格子建具」についてご紹介します。

和風の空間づくりには欠かせないこの建具は、

機能性と美しさを兼ね備えた、日本ならではの住まいの文化です。

 


 

 

■ 格子建具とは?

 

格子建具とは、縦横に組まれた細い木材によって

構成される建具(戸や窓、間仕切りなど)のことを指します。

縦格子・横格子・麻の葉模様など、格子の組み方によって意匠が変わり、

空間に与える印象も大きく異なります。

その歴史は古く、平安時代にはすでに存在していたとされ、

町家や茶室、寺社仏閣などでも多く用いられてきました。

 

 

 


 

 

■ 格子の魅力①:光と風を通し、視線をやわらげる

 

格子建具の大きな特徴は、外の光や風を室内にやわらかく取り入れながらも、

視線は適度に遮るという点。

特に和紙やガラスと組み合わせることで、

日差しを穏やかに拡散し、室内に落ち着いた陰影を生み出します。

夏には風通しがよく、冬には障子や襖と組み合わせることで断熱効果も高まります。

 


 

 

■ 格子の魅力②:美しい和のデザイン

 

格子は、それ自体が「見せる建具」として機能します。

繊細な木組みは、職人の技術の結晶。

細かな意匠や模様が施された格子戸は、シンプルながらも目を惹く存在感があります。

また、現代の住宅やカフェ、店舗でもアクセントとして採用されることが増えており、

和モダンなインテリアとの相性も抜群です。

 


 

 

■ 格子建具の種類

 

格子建具には様々な種類があります。一部をご紹介します。

 

  • 縦格子戸:最も一般的なタイプ。落ち着いた雰囲気を演出。
  • 横格子戸:よりモダンな印象。視線を低く見せる効果も。
  • 麻の葉格子:魔除けの意味を持ち、文様としても人気。
  • 組子格子:釘を使わず、木材を組んでつくる高度な技術を要する格子。

 

 


 

 

■ こんな場所におすすめ

 

 

  • 玄関の引き戸や格子窓にして、外からの視線を遮りながら風を取り入れたいとき
  • リビングと和室の間仕切りとして、柔らかい区切りを演出したいとき
  • 飲食店や旅館などで、落ち着いた和の雰囲気を演出したいとき

 

 


 

 

■ 現代住宅への取り入れ方

 

近年では、建具としてだけでなく、壁面装飾や天井のアクセント、

照明のカバーなど、インテリアパーツとしても格子が使われています。

格子の素材には、檜、杉、タモなど、日本産の木材が多く使われ、

その風合いは経年変化とともに深みを増していきます。

 

 


 

 

■ まとめ

 

格子建具は、単なる仕切りや扉ではなく、空間そのものを豊かにする「住まいのアート」。

日本人の暮らしの中で育まれてきた知恵と美意識が詰まった格子は

これからの住まいづくりにもきっと活きてくることでしょう。

 

あなたの住まいにも、格子のある美しい暮らしを取り入れてみませんか?

 

金沢森戸営業所  高田